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2025.05.23

元旦ビューティ工業の舩木元旦会長さんに聞く、発想力やアイデアの源。

金属屋根の製造や製品を扱う

元旦ビューティ工業株式会社 代表取締役会長の舩木元旦さん登場。

板金職人から会社設立した経緯、

急成長のきっかけとなった「横葺き屋根」の開発について、

さらに数千件にも及ぶ金属屋根に関する特許技術を生み出した

発想力やアイデアの源についても伺いました。

元旦ビューティ工業株式会社 HP コチラ

 

元旦ビューティ工業とは 金属屋根とは

自分は山梨の山村にいて、こんな狭いとこにいてもしょうがない、

もう出られるならなんでもいいと思っていた。

たまたま16歳の頃、兄が板金業をやっていて、

来いって言うので喜んで飛んでいき、板金職人の修行をした。

「金属屋根」のメリットは

屋根の勾配・角度が緩くても、フラットでも、強くても綺麗さがある。

しかし、昔は“暑い”、“錆びる”、“うるさい”といわれ、

瓦が高級な屋根で、金属屋根は最低というようなイメージがあった。

19歳のとき、もう職人の技術だけでやっていけない、

企業化しようと思った。

今までのやりに疑問を持ち、色々考えてできたのが、

初代のビューティルーフという屋根。

それが「横葺き屋根」。

金属屋根だが、今まで全部縦に施工してたのを横にした。

それを考案したのが、19歳の時。

そこから時過ぎて、23歳の頃に独立したが、

24歳の時、これではやっていけないと、本気で思いだし、

武器を作ろうと思い、特許を出すことにした。

特許庁に調べに行って書類を自分で書いて出した。

受け付けてくれたが、7年も経っても、特許がおりてこなかった。

 

 

舩木会長の発想力

「横葺き屋根」を開発。それまではずっと「縦葺き」。

縦葺きや平葺きは、昔からやってるが

必ず5、6年経つと雨漏りがおこる。

どうしてこうなるかと考え、空間、空気層を作ればいいと思い、

合わせ目に部屋をつくるようにした。

それが1番最初の特許。特許も数千ぐらいある。

1個製品にするときに、意匠登録が50件とか、

特許で10件とか出す。

そのようにしないと、真似をすぐにされてしまうので

特許の数が増えてくる。

「横葺き屋根」のアイディアは、

現場でいかに楽をするかっていうことを考えたところからだった。

金属屋根は一軒家だけでなく、施設とかホテルとかにも活用されている。

Kアリーナ横浜、増上寺の屋根もそう。

軽くて断熱。これが全部セットになっているので

そのような大きいものができる。

屋根工事から、天井から屋根から、全部当社でできるような技術になってる。

金属だけでなく、断熱や吸音などの下地材や、骨材など、

たくさん新製品が入っている。

作ってみるとこんな簡単なことが何故気が付かなかったと思う。

難しく考えると、製品にならない

単純明快にこうなればこうなるというと考えるのが基本。

 

 

大型の施設への事業展開

現在のように大型の施設を中心に事業を展開するようになったのは

高度成長期の終焉が影響。

高度成長期が終わりかけた時、金属屋根は新しい製品に負けていて、

一般住宅の屋根はゼロに近かった。

それで、大型物件に変えようと思った。

大型物件に使うにあたって、新しい特許を出した。

技術をプラスして、大型物件に使うようになったら、

軽いなど大型にピッタリで、次第に売り上げが伸びた。

昭和50年当初、屋根というのは長尺のものを使っていた。

小学校の体育館でも45メートルぐらいの長いものだった。

その時は工場ではなく、機械を持っていって

現場で何十人という人間が作っていた。

こんな商売やっていたらダメだということで、ジョイントを考案。

定尺にして工場で生産できるようになった。

それにより、雨が降っても工場なのでできるようになり、

コストもスピードもよくなり、学校の体育館で使ってもらうようになった。

一般家屋から大型への転換は勇気いること。

その時は借金だらけだったがあまり怖くなかった。

それは、技術で自信持ってたから。前へ進め進めというだけだった。

この製品なら絶対売れるという自信を持って今もやっている。

 

 

全国元旦会

職人の3Kと言われた職場環境を変えていく活動もしてきた。

1982年には、全国の優秀な板金工事店を組織化した

全国元旦会を発足。

現在700社ほどで8000人ぐらいいる。

自分だけがいいという経営はもうやめよう、

全員が良くなろうという会を作ろうということで、この会を作った。

技術もすごいけど、組織がすごい。

支え合うということが、やはり大きな力になっていく。

資金繰りが足りないなと思うと、自分も協力したりするし、

自分のところも過去に協力してもらったりした。

ライバル会社というのはどこに行ってもある、

そのライバル会社に逆らった反対派を訪ねていったら、

お前がやるなら協力するといってもらい、あっという間にできた。

やはり職人の方が多ければ多いほど施工期間も短い。

総合請負となるのに、他メーカーと競争しても、

技術でカバーできる。その技術も自らが発案。

自分は面倒くさいの嫌いということが発想力につながっている。

それが色々な製品の開発につながっていった。

 

 

これからの元旦ビューティ工業

AIの進化で自社の若い社員もAI、AIと言い出しているが

屋根の上に登るロボットを作るのに、1億かかると

そのロボットが屋根から落ちたら、1億がパーになる。

だから人間でないとできないので、そちらは安心している。

ただ、AIを使ってどう経営していくか、どういう宣伝をしていくか。

という、知恵の使える部分だけAIを使う。

現場そのものは、やはり職人の技術でないとと思う。

我々の商売、あまり頭が良すぎるとやらないうちから計算する。

結局何もできない。

自分はやると言ったら、もう絶対やる。やってみせる。

舩木板金から「元旦ビューティ工業」と社名を変えた。

今までの縦の屋根を横にしたので、綺麗な屋根だねっていうので

製品を「ビューティルーフ」と名前をつけた。

そして、「元旦ビューティ」だと美容師の方が間違えて訪ねてきたりするので、

「工業」をつけて「元旦ビューティ工業」とした。

それにこの板金業のイメージチェンジをしたかった。

今までと考え方を変えろという意味もこめてこの社名にした。

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